ProPlus/ProPlus LX (MabSelect SuRe)

ProPlus/ProPlus LX レジンは、Protein A と Protein G 両者の特性を併せもつように改変されたリガンドをもつ Protein A です。Protein G はマウスおよびラットの IgG のような特定のアイソタイプや種に対し、Protein A よりも優れた選択性を示します。しかしながら Protein G の結合能力は低く、より高い回収率を実現する製品の開発が望まれてきました。

ProPlus/ProPlus LX は Protein G のような選択性と Protein A よりも優れた結合能力を併せもちます。すなわち両者の長所を最大限に引きだしたレジンです。

わたしたち Biotageは、独自の技術 Dual Flow Chromatography を備えたピペット・チップ型の PhyTip^®カラムに ProPlus/ProPlus LX を搭載しました。このコラボレーションにより、ピペット操作のように「抗体の精製」を気軽におこなえます。PhyTipカラム ProPlus/ProPlus LX を利用することで、以下に記す3つのことを容易に実現できるようになります。

① Capture → Wash → Elution の各種ステップの条件検討
② 機能的な抗体であるかを評価するための少量精製
③ 各社リキッド・ハンドラーに装着することで、抗体精製の high-throughput を自動化

ハイブリドーマ上清からの抗体のスクリーニングや発現抗体の high-throughput 抽出や精製に最適です。少量で多くのサンプルを取りあつかう研究員たちの頼もしい味方となるでしょう。

1. ピペット操作による抗体精製
2. 少量で多検体のサンプルを処理するための high-throughput に最適
3. 高い再現性（サンプル間での少ないバラつき）
4. 各社リキッド・ハンドラーでの自動化
5. 高濃度での溶出を実現
6. Protein A より 10 % 以上は高い結合能力
7. 選択性に富むProtein Gのように、さまざまなアイソタイプや種を認識

Protein A、Protein G と ProPlus をそれぞれ搭載した PhyTip カラムを利用し、異なるアイソタイプと種の IgG の回収率を比較しました（Figure 1 と Table 1 参照）。機能的な抗体への結合能力と回収率の両面において、ProPlus を搭載した PhyTip カラムが Protein A と Protein G を搭載したものより優れていることがわかります。