LC フラクションの濃縮

ヒドロキシル化されたポリスチレン-ジビニルベンゼンコポリマーを充填した ISOLUTE 103 カラムを使用します。LC移動相の水性フラクションに溶解している化合物を、素早く簡単に有機溶媒に移すことができます。

この方法では、時間がかかる溶媒のエバポレーション操作が不要です。
また、この方法はキャッチ&リリース SPE 法ですが、充填剤が可湿性のため、カラムの溶媒和と平衡化は不要です。

ISOLUTE 103 の使用方法

カラムの選択

回収したい化合物の少なくとも5倍の充填量のカラムを選択してください。例えば、30mg の化合物を含む溶液に用いる際には、200mg 充填の ISOLUTE 103 カラムを選択します。ターゲット化合物の極性の濃度が回収効率に影響しますので注意してください。

サンプルの事前処理

サンプルの希釈は有機溶媒の濃度を低下させるために必要です。許容できる有機溶媒の最大濃度は30%v/vです。

カラムの溶媒和/平衡化

不要です。充填剤は可湿性です。

サンプルの注入

サンプルの注入は、バキュームもしくは加圧によって10~50mL/分の流速で行ってください。

カラムの洗浄(不純物の溶出)

精製水を用いて残存する塩類を洗い流してください(充填剤100mgに対して精製水1mLを使用してください)。

ターゲット化合物の溶出

多くの場合、水に混和する有機溶媒(アセトニトリルやメタノール)で溶出できます。水と混ざらない有機溶媒を用いる場合には、ターゲット化合物を溶出する前に、バキュームあるいは加圧によってカラムから水を十分に除去してください。

酸性・塩基性の化合物を完全に回収するためには、それぞれ調節剤として2~5%v/vの揮発酸あるいは塩基を加えてください。

溶出溶媒の量は一般に、充填剤100mgに対して0.5~1mLです。