Biotage Japan ライフサイエンスブログ

Biotage本社ウェブサイトのブログコーナーに投稿されている記事の中からライフサイエンスに関する内容をピックアップし、ご紹介します。
興味のあるかたはぜひオリジナルのウェブサイトをご覧ください。

 

今回紹介する内容は「創薬環境におけるMiniPrepの自動化」です。
Automation of MiniPrep in a Drug Discovery Setting

近年、高分子の創薬プロセスの開発スピードが大幅に向上しているため、多くの企業がサンプル管理を自動化する方法を模索しています。

 

組換えタンパク質の開発では、トランスフェクションを行うために大腸菌ストックからプラスミド DNA を継続的に作成する必要があります。プラスミド生産工程の自動化を検討しているかたにとって、Genentech社のKaren Billeci氏たちによって書かれたこの査読済み論文は非常に有益です。ここで著者らは、毎月24,000個のプラスミドサンプルを精製するMiniPrepの自動工程が、研究室でどのように設定されたかを概説します。彼らの目的は、それ以前に使用されていた半自動法と同等、あるいはそれ以上の品質の精製プラスミドDNAを生み出すハイスループットMiniPrep自動化工程を取得することでした。最終工程だけでなく、このメソッドを設定し、最終サンプルの品質を保証するために実行された実験作業についても説明されています。

MiniPrep system overview.

写真:3つのOasis (LM900) プラットフォームからカスタマイズされたシステムを構築しました。1回の実行につき最大16枚の96ウェルプレートの精製が可能です。

プラスミドDNAの自動精製は、MiniPrep PhyTip®カラムを使用して実行されました。
MiniPrep PhyTipカラムを選択した理由は次の通りです:

-シーケンスおよびトランスフェクショングレードのプラスミドDNAの精製が可能
-標準的なラボ用リキッドハンドラー装置と互換性がある
-手作業による処理が不要
-このプロセスに必要なスループットに合わせて拡張可能

Workflow methods.

MiniPrep PhyTip®カラムを使用したプラスミドDNA精製プロセスの概要。遠心分離された細胞は96ウェルプレート内で再懸濁、溶解、沈殿され、MiniPrep PhyTipカラムでのプラスミドのキャプチャーはデュアルフロークロマトグラフィーによって同じウェルから直接実行されます。

実際のデータなどに興味を持っていただけましたら、ぜひ原文をご覧ください。

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