Biotage® Oligo SPE
生体液および組織サンプル由来のオリゴヌクレオチド用固相抽出(Solid phase extraction、SPE)カラムおよびプレート


Biotage® Oligo SPE は、混合モードの弱陰イオン交換(Weak anion exchange、WAX)化学技術に基づいており、タンパク質、塩類、糖、脂質、DNA断片などの干渉物質を効果的に除去します。特別に設計された吸着剤により、さまざまなオリゴヌクレオチド構造や化学修飾に対して、高い回収率とクリーンな抽出液を安定的に得ることが可能です。
Biotage® Oligo SPE の主な特長
感度の向上
広範囲のオリゴヌクレオチドを、低濃度でも正確に定量可能です。図1では、Biotage® Oligo SPE 30 mg プレートとBiotageメソッドを用いた場合、他社の25 mgプレートと比較して感度が約13.5倍に向上しています。
図1:Biotage® Oligo SPE プレートと他社製25 mg プレートの比較。マトリクス:血漿。分析対象:Formiversen(0.5 pmol/µLでスパイク)

LC-MS/MS 分析に最適なクリーンな抽出液
Biotage® Oligo SPEは、マトリクスの干渉物質を効果的に除去し、LC-MS/MSに適したクリーンな抽出液を提供します。
高回収率を実現するガイド付きメソッド開発
Biotageのエキスパートサイエンティストによる実践に基づいたメソッド最適化ガイドラインにより、オリゴヌクレオチドの分解を最小限に抑え、タンパク質結合からの回収率を最大化します。図2では、Biotage® Oligo SPEを用いて、さまざまなオリゴヌクレオチドの高い回収率が示されています。
図2:Biotage® Oligo SPE による多様な治療用オリゴヌクレオチドの回収率

自動化対応
Biotage® Oligo SPE は、手動処理および自動化処理の両方に対応しており、Biotage® Extrahera サンプル前処理システムとのシームレスな統合も可能です。
仕様
モード | 逆相・弱陰イオン交換 |
基材 | ポリマー系 |
粒子径 | 30 µm |
交換容量 | 0.65 mmol/g |
細孔径 | ~45-50Å |
主な用途
Biotage® Oligo SPE は、さまざまな構造や修飾を持つオリゴヌクレオチドの抽出に対応しています。多様な分析対象を扱うバイオアナリシスラボに最適です。
有効な抽出対象オリゴヌクレオチドの例:
種類 | ASO、SiRNA |
配列長 | 一般的に10–40塩基 |
バックボーン | 負に帯電した構造(例:ホスホジエステル、ホスホロチオエート) |
修飾 | 糖: 例:2’-O-Methyl (2’-OMe)、2’-O-methoxyethyl (2’-MOE)、 塩基:5’-Me dC |
結合体 | GalNAc、脂質、ペプチドなど |
生体マトリクス | 血漿、血清、尿、肺、心臓、肝臓など |
注文情報
製品番号 | 製品名 | 入数 |
---|---|---|
654-0010-PX01 | Biotage® Oligo SPE 10 mg plate | 1/pk |
654-0001-AXG | Biotage® Oligo SPE 10 mg/1 mL (Tabless) | 100/pk |
654-0002-LVP | Biotage® Oligo SPE 2 mg µ elution plate | 1/pk |
654-0030-PX01 | Biotage® Oligo SPE 30 mg plate | 1/pk |
654-0003-AXG | Biotage® Oligo SPE 30 mg/1 mL (Tabless) | 100/pk |
654-0080-PX01 | Biotage® Oligo SPE 80 mg plate | 1/pk |
654-0008-AXG | Biotage® Oligo SPE 80 mg/1 mL (Tabless) | 100/pk |
654-0008-BXG | Biotage® Oligo SPE 80 mg/3 mL (Tabless) | 50/pk |
121-5203 | Collection Plate, 2 mL, Square | 50/pk |
121-5204 | Pierceable Sealing Cap | 50/pk |