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Biotage User Report

ユーザーレポート「株式会社住化分析センター」

ウェルプレート対応で前処理を効率化

~CRO事業の微量分析にウェルプレート用窒素吹付濃縮装置
「Biotage® SPE Dry」を活用~

株式会社住化分析センター
株式会社住化分析センター

株式会社住化分析センターは、CRO(医薬品開発受託機関)事業における生体試料中の微量薬物濃度測定業務を効率化するため、バイオタージの生体サンプル前処理用珪藻土プレート「ISOLUTE® SLE+」、加圧式サンプル処理マニホールド「Biotage® PRESSURE+」、ウェルプレート用窒素吹付濃縮装置「Biotage® SPE Dry」、窒素吹付高速パラレル濃縮装置「TurboVap® LV」などを導入しています。今回は、技術開発本部技術開発センターライフサイエンスグループの松井誠一さん、テクニカルソリューション本部バイオアナリシスグループの重山拓摩さんに、「Biotage® SPE Dry」を中心としたご活用に関するお話をうかがいました。

― まず、御社の概要を教えてください。

松井さん : 住化分析センターは国内最大規模の総合分析会社です。1972年に住友化学の分析部門から独立して以来、幅広い産業分野・研究分野からさまざまな分析を受託しています。今回は、医薬品のCRO業務に関連したアプリケーションを手掛けているバイオアナリシスグループにおける、窒素吹付濃縮装置SPE Dry 96を中心にした活用事例をご説明することになりますね。

株式会社住化分析センター
技術 · 開発本部 技術開発センター
松井 誠一さん

― バイオアナリシスグループの業務内容についてもう少し教えてください。

重山さん : 医薬品の開発支援として、探索段階の薬物動態評価・安全性評価及び臨床・非臨床での申請資料となる開発薬物等の濃度測定などを実施しています。申請資料となるデータについては、分析法の開発及び性能評価(バリデーション)を実施したのちに測定して います。主要なタンデム質量分析計(MS/MS)は、多くの台数を所有しています。

松井さん : 主要なタンデム質量分析計(MS/MS)は、台数の多さに加えて、最上位機種を用いた最高レベルの微量分析に対応できることも強みです。

― 松井さんが所属されている技術開発センターライフサイエンスグループについてもご紹介ください。

松井さん : 以前は重山と同じグループで、今回のバイオタージ製品の導入に直接かかわったのですが、現在は技術開発センターのライフサイエンスグループに所属しています。当グループでは、再生医療とバイオマーカーに関連した技術開発に取り組んでおり、再生医療テーマでは、医薬品の品質管理でも重要となる製造工程由来不純物の分析をLC/MS/MS、ICP-MS、GC-MSといった機器分析や、ELISA法やビーズアッセイといったイムノアッセイを、ご依頼者さまの製品に合わせて検討して試験法作成から対応しています。バイオマーカー分野においても、ステロイドホルモン類の同時測定等、内因性代謝物の測定系を数種保有しており、今後もバイオマーカーになりうる内因性成分の受託分析商品拡充に向けて取り組んでいく予定です。

多検体処理の効率化へ

― なるほど。最先端の分析技術開発に取り組んでおられるのですね。では、今回の製品をご導入いただいた経緯についてご説明ください。

松井さん : LC/MS/MSなどの微量分析を行っていますので、夾雑物の除去が非常に重要となり、前処理のクリーンアップが欠かせません。当初は、生体サンプル前処理用の珪藻土プレート「ISOLUTE SLE+」の性能評価が目的でした。評価を実施するにあたって、特定の化合物で定量性を確認するのではなく、夾雑物の除去能を直接的に評価したいという思いから、イオン化を阻害することで知られている血漿中のリン脂質を複数モニターし、ISOLUTE SLE+を他の前処理法、つまり除タンパク法、液液抽出法、固相抽出法と比べて評価してみました。その結果、ISOLUTE SLE+はリン脂質を完全に除去できることが分かりました。使い方にコツがあり最初はノウハウの蓄積が必要ですが、クリーンナップ効率に加えて、前処理の工程としてステップ数が少ないのもメリットだと思っています。ただ、ISOLUTE SLE+では溶出が低極性溶媒なので、LC/MSの移動相と相性の良い溶媒に置換するために蒸発・乾固という作業 が入ってきます。そのような流れで、加圧マニホールドPRESSURE+ 96と窒素吹付濃縮装置SPE Dry 96を含めてセットで導入しました。

株式会社住化分析センター
テクニカルソリューション本部 大阪ラボラトリー
重山 拓摩さん

重山さん : それに、多検体処理を効率よく正確に行うため、自動化を促進したいと考えていました。それまでは試料をガラスの試験管に移して、バイオタージのTurboVap LV(窒素吹付高速パラレル濃縮装置)を使って蒸発・濃縮させるのがメインだったのですが、前処理にウェルプレートを使うケースが増えてきましたので、96ウェルプレートに対応したSPE Dry 96を検討しました。

― 導入時に他機種との比較などはされませんでしたか。

松井さん : そうですね。他社製品の情報も収集していたのですが、バイオタージさんからご提案いただいて、デモ機をお借りし評価させて頂きました。実は、それ以前にも96ウェルプレートを処理できる蒸発乾固装置は社内にあったのですが、ウェルプレート用に最適化はされていなかったことと、メンテナンスが容易ではなく、加温できないなどの問題点があり、あまり使われていませんでした。そうなると、いざ使いたいときに吹付ニードルが詰まっていたりして使えず、ますます使われなくなるという悪循環に陥っていました。その意味で、SPE Dry 96は新しくて性能が良かったので、自動化推進のタイミングに合っていたこともあり、その後も増設して、いまは3台を使用しています。

洗浄しやすく安心、プレート対応で高効率

― それはありがとうございました。あらためて「SPE Dry 96」の利点などお聞かせいただけますか。

株式会社住化分析センター

松井さん : 一番気に入っているのは、ニードル部分を外して溶媒で洗浄できることです。微量分析をしていますので、コンタミネーションを起こさないことが非常に重要であり、毎回の使用前の洗浄が簡単にできることがとても便利だと思っています。それに、上からも下からも加温できる点も効率的で気に入っています。

重山さん : ニードルがフッ素(PTFE)加工されているので、錆びによる劣化が起こらず、酸でもアルカリでもいろいろな溶媒に対応することができます。さらに、ノズルの高さを自由に変えることができるので、いろいろな形状のプレートに対応可能です。ウォーターバス方式の加温装置と比べて、メンテナンスはニードルを洗浄するだけなので非常に簡便です。

― 「SPE Dry 96」の利点をご評価いただいて感謝します。逆に、不都合なところやご要望などはございますか。

松井さん : 2プレートを同時に処理できるデュアルタイプも併用していますが、シングルタイプに比べて、デュアルタイプは明らかにガスの流量が上がりません。化合物にもよりますが、比較的強く窒素を吹き付けても熱をかけても大丈夫なものなら少しでも早く蒸発乾固させたいところですが、デュアルタイプを使っているとガスの流量が高く設定出来ないので時間短縮できません。元のガスを2プレートに分岐させて使うからだと思いますが、個人的には高いガス流量に設定出来るシングルタイプをよく使用します。

重山さん : 窒素流量が少ないと温度設定できなくなるのも改善してほしい点です。

― 安全のため、毎分25リットルの窒素流量がないとヒーターがオンにならない仕様になっています。

株式会社住化分析センター

松井さん : SPE Dry 96とは別に、TurboVap LVも使用していますので、同時に動かすと流量が十分に取れない時があります。窒素の供給量を増やように社内で検討していますが、ちょっと悩ましいですね。

重山さん : ただ、TurboVap LVは試験管で使用していますので、プレートを用いた処理がもっと増えてくれば、SPE Dry 96の比率を上げたいとは思っています。プレートの方がやはり前処理の効率性が高いですから。

― 弊社製品を各種お使いいただきありがとうございます。これからもよろしくお願いします。本日は長時間ありがとうございました。

インタビュー実施:2017年4月PDFファイルダウンロード(1.37MB)


導入製品 ウェルプレート用窒素吹付濃縮装置
SPE Dry 96
url: http://www.biotage.co.jp/spe_dry96

Biotage® SPE Dryは、ハイスループット処理を目的にデザインされた24ウェル、48ウェル、96ウェル、384ウェルのマイクロプレートに対応する窒素吹付濃縮装置です。加温ガスをプレートの上下から吹付け、正確に温度コントロールすることにより、迅速かつ確実なサンプル濃縮を行います。ガス供給部のノズルアッセンブリは簡単に取り外すことができ、日々の洗浄メンテナンスが容易です。

導入機関 株式会社住化分析センター url: http://www.scas.co.jp/

住化分析センター(SCAS)は、国内最大規模の総合分析会社として顧客のニーズにきめ細かく応え、さまざまな問題解決に取り組む頭脳集団です。環境、電子、医薬品など幅広い業務をカバーし、単一の局面においても、トータルな依頼に対しても対応が可能。基礎研究にはじまり、開発、工業化、工場での品質管理、販売後のクレーム対応、そして法的に対応が必要となる環境・人体への影響、危険度などの調査と評価(レギュラトリー・サイエンス)の領域にいたるまで、高度な分析技術を提供しています。

設立:1972年7月
資本金:2億5000万円
社員数:1134名(2016年6月現在)