ペプチド自動合成装置 Syro II

ペプチド多検体ライブラリー自動合成装置
ペプチド自動合成装置 Syro II

信頼性と堅牢性に優れたシステム

Syroは固相法を利用した全自動パラレル自動合成で、1本の検体から24、48または96Tipなど、複数検体のペプチド合成に対応しています。日本においてもペプチド受託合成機関にて採用され、日々多検体のペプチド合成に活躍しています。

ロボットアームによる正確な試薬分注

試薬のデリバリー機能を担うロボットアームは、シリンジポンプ送液を利用したピペッティングニードルを備え、XYZ方向に精度よく稼働します。ニードルは表面にはPTFEコーティングを施し液面センサーを備えています。基本動作として試薬分注の際には液面の1 mm深さまでしかニードルが液に触れません。従って少ないニードル洗浄溶媒の利用でコンタミを最小限に抑えられます。
試薬は、ワークエリア内に設置された試薬ボトル、アミノ酸ラックおよび反応容器の全てを利用し、目的の反応容器にデリバリーされます。また、ワークエリア外にはピペッッティングニードルの洗浄に利用するシステムソルベントを備え、試薬分注の際には常にニードルの清浄は保たれる機構を備えています。また、送液は電子制御のシリンジポンプを利用することで、高精度でマイクロリッターの分注が可能です。

より多検体にフォーカスした合成装置

Syro II は、Syro I と同様の反応ブロックを2セット同時に利用できます。これに加え、ロボットアーム追加し、3つの反応容器へ洗浄溶媒を同時にデリバリーすることが可能となっています。これにより数多くのペプチドを合成する際にはSyro I を2台利用するよりも早く合成を完了することが出来ます。

使いやすく柔軟なソフトウェア

自動合成には SyroXPソフトウェアを利用します。ペプチドシーケンスをテキストファイルで作成し、ソフトからインポート。その際に事前に作成した合成プロトコルファイルを各サイクルに対して選択することで合成レシピが自動で作成されます。また、実行するレシピにおいて必要な試薬の情報は、試薬使用量計算シートで事前に確認できます

日々利用することを考えた柔軟な設計

毎日稼働させる為にはシステムのメンテナンス性が重視されます。Syroではレジンからのアミノ酸切り出しは、別ユニットで実施する設計としています。これはTFAなどの酸によりシステムが損傷を受けるのを防ぐことで、システムメンテナンスを単純にするばかりでなく、敢えて手動にすることで柔軟に後処理ができるという効果も考えられています。

オプション機能

  • ヒーティングブロック NEW!!
    95 ℃まで加熱することができます。(24本タイプのみ)

    ヒーティングブロックを用いたアプリケーションはこちらから
  • 窒素パージオプション
    アミノ酸ラック、試薬ボトル、反応容器を窒素雰囲気下にするオプションを備えています。
  • パラレルクリベージ&トランスファーユニット
    24, 48, 96tip 用があります。多検体合成の後処理をオフラインにて実行でき、それぞれの反応容器からの露液を個別に回収します。スループットが向上し、処理時間を大幅に短縮できます。

パラレルクリベージ&トランスファーユニット(オプション)動画デモ

製品仕様

ワークステーション 自動分注ロボット、シリンジポンプ(5 mL x 1, 10 mL x 3)、ボルテックスミキサー(50 – 600 rpm)、N2パージ(option)
反応ブロック 24本タイプ:10 mL (50 – 300 μmol) または 5 mL (25 – 150 μmol)
48本タイプ:2 mL (5 – 50 μmol)
96本タイプ:0.7 mL (1 – 5 μmol) (option)
NEW!!
ヒーティングブロック(option):24本タイプ
・2 mL (5 -50 μmol)
・5 mL (25 – 150 μmol)
・10 mL (50 – 300 μmol)
ヒーティングプレート(option):24本タイプ
・2 mL (5 -50 μmol)
・5 mL (25 – 150 μmol)
・10 mL (50 – 300 μmol)
反応容器 PTFEフリット付PP容器、2、 5、 10 mL または96Tip
アミノ酸ラック 50 mL ファルコンチューブ x 40
コンビラック 50 mL ファルコンチューブ x 25 & 15 mL ファルコンチューブ x 25
試薬ボトル ガラス容器、500 mL x 2、 200 mL x 3
廃液ボトル 10 L(減圧対応)
バキューム メンブランポンプ、ME2C
電源 110 V
寸法 82 x 70 x 91 cm (W x D x H)
重量 85 kg
制御 WindowsPC、Syro XPソフト
ユーザーインタビューはこちらから

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